持続可能なサプライチェーン

基本的な考え方

ダスキンは、取引先企業との相互理解と信頼関係に基づいた取引を行うため、広く国内外の企業に対して門戸を開き、信義・公正・公平・機会均等の原則に立つとともに、法令・社会規範を順守した調達活動にあたっています。

なお、これらを実現するために、行動指針である「ダスキン行動基準」に定めている考え方は、以下の通りです。

ダスキン行動基準-4 取引先に対して

1. 取引における法令順守
私たちは、取引先との信頼関係を維持するために、独占禁止法、下請法などの内容を十分に理解し、取引のすべてにおいて公正さを保持します。
2. 取引先へのコンプライアンス順守の要請
私たちは、消費者・お客様に安全で安心な商品・サービスを提供するため、取引先に対して厳格な法令順守と徹底した安全管理を求めます。
3. 契約に基づく対等な関係
私たちは、取引先に対して取引条件などを自由、対等な立場で十分に話し合い、公正な契約を結びます。
4. 公正な基準と適正な手続き
私たちは、取引先の選定、取引継続については、価格・品質・納期など公正な基準と適正な手続きに則り、最終的な決定を行います。非合法・反社会的な取引先とは一切関係を持ちません。
5. 取引先との節度ある関係
私たちは、取引先との信頼関係を業務上のコミュニケーションを深めることによって構築します。私たちの家族を含めて社会的常識の範囲を超えた接待・饗応・贈答などは、受けず、行わず、要求しません。
6. 国際ルールの尊重と現地法令の順守
私たちは、海外で事業を展開する際には、国際ルールや現地法令の順守はもとより、現地の文化や慣習を尊重し、相互の信頼に基づく事業活動を行います。また私たちは、海外での事業活動においても、自社の利益の追求だけでなく、その国や地域の豊かな社会の実現に貢献する経営を行います。

品質の保持と環境への配慮

調達先との取引開始にあたっては、ダスキンの経営理念にご賛同いただき、経営哲学を持ち、品質の管理・保証体制が確立していること、環境や廃棄における法令を順守し、リサイクルに積極的に取り組んでいることなどを条件とさせていただいています。

取引先とのパートナーシップ強化

仕入先様勉強会
仕入先様勉強会
取引先企業とのパートナーシップの強化を図るためには、ダスキンの考え方をご理解いただくことが重要と考えています。その一環として、ダスキンでは、品質方針やコンプライアンスの取り組みとともに、当年度の事業計画(開発・販売促進・購買物流計画)の情報を共有するために、『仕入先様勉強会』を毎年開催しています。
2018年度は、訪販グループが2019年3月に187社/187名、ミスタードーナツ事業本部では2019年3月に 99社/184名の取引先企業の皆様に参加いただきました。

新規仕入先の選定

新規仕入先の選定ステップ

新規仕入先の選定ステップ

新規仕入先を選定する際には、常に公正、公平で自由な競争を前提とし、規程に沿った所定の手続きを経た上で選定しています。

新規仕入先候補には事前に自己評価の作成を依頼し、透明性や納得性を高めています。同時に、外部信用調査を実施するとともに、ダスキン担当者が候補企業を訪問し、独自の「仕入先評価表」に基づいた内部評価を実施しています。

この「仕入先評価表」では、候補企業の廃棄物管理の状態や使用エネルギー削減への取り組みなどについても、チェックしています。

また、取引開始後も「仕入先管理マニュアル」に基づいた定期監査を実施することで、品質の担保及び商品の安定供給につなげるとともに、主要な商材については複数社と取引するなどして経営リスクの低減を図っています。

有事に備えた商品供給の事前対策

ダスキンの製商品を製造するメーカーが自然災害等で被災し、商品供給が一時停止すると、お客様にもご不便をお掛けしてしまうことになります。そこで、とくに影響の大きいダストコントロール事業の主力商品を対象に、事前対策を講じています。

事前対策の考え方

  • 1. 当社仕入れにおいて複数社購買を実施する
  • 2. 直接の購買先の事前対策の実施状況を調査する
  • 3. 有事に代用できる類似品・代替品をあらかじめ選定しておく
  • 4. 緊急用在庫を確保する

原材料製造委託工場の監査

原材料製造委託工場の定期監査(倉庫)
原材料製造委託工場の定期監査(倉庫)

製品や原材料の製造委託先の工場に対しては、品質保証・リスク管理部が、新規取引前の監査、製造時の監査、定期監査を行い、継続的に改善・向上を実施しています。監査は、食品工場専門の担当者が、工場の施設管理・工程管理・衛生管理・生産管理にわたる約400項目のチェックを行い、改善指導につなげています。定期監査は、監査評価点や製品規格特性、経年評価、クレーム評価を加味して工場ごとにランク付けをし、ランクに応じた頻度(1〜3年ごと)で実施しています。

2018年度は新規監査を10工場(海外の2工場を含む)で、定期監査を30工場で行いました。今後は、HACCPの導入を見据えて、担当者によって評価基準に差がでないよう工場カルテを充実させ、担当者間で情報を共有しながら監査を実施していく方針です。

※HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point):各原料の受入から製造、製品の出荷までのすべての工程において、食中毒や異物混入などの健康被害を引き起こす可能性のある危害要因(ハザード)を除去または低減させるための衛生手法

製造委託先食品工場の監査スキーム

製造委託先食品工場の監査スキーム

持続可能な調達

アブラヤシの実から採れるパーム油は、その農園開発が熱帯雨林の破壊などに悪影響を及ぼすことが世界的に危惧されています。そうした原材料を使用する際は、パートナーシップを築いている取引先企業と調達体制の構築に努めています。

2017年11月には、商社・メーカーとともにマレーシア・ジョホール州にあるパーム椰子農園とパーム油の搾油工場を視察、および現地のオイル製造工場の定期監査を実施しました。

製造工場は、九州地域限定で使用されるドーナツオイルを製造する現地ケンパス社の工場で、定期監査とあわせて台湾のミスタードーナツで使用するオイルの生産ラインについても確認しました。同工場は、品質マネジメントシステムのISO9001や食品安全マネジメントシステムのISO22000、環境マネジメントシステムのISO14001の3つの国際規格に加え、食品の衛生管理システムの国際標準であるHACCP(ハサップ)の認証を取得しています。また、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動や安全講習、衛生講習を毎月実施し、衛生管理の徹底に取り組んでいます。さらに、工場排水に関しては、国の基準より厳しい規準を設けて自主検査を実施しデータを保存するなど、周辺環境に配慮しています。

パーム油は、農園で椰子を刈り取ってから24時間以内に搾油しないと品質の劣化が進みます。そのためダスキンのドーナツオイルの調達先の搾油工場では、農園から48km以内の立地にあります。農園と搾油工場でも5S活動の取り組みを実施しています。また、農園、搾油工場で排出した汚水は沈殿池で微生物処理し、その際に出たガスは場内のプラントに蓄積し、燃料として再利用しています。

  • ※食品の衛生管理システムの国際標準
オイル製造工場の定期監査
オイル製造工場の定期監査
パーム椰子農園
パーム椰子農園
CSR調達に関する基本方針