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お掃除道具のレンタルシステムを日本に定着させたダスキンは、ものを大切に、くりかえし使う・みんなで使う・減らす・捨てないという発想で事業活動を展開しています。今後も循環型社会の形成に貢献していくために、限られた資源の有効活用に努めるとともに、ライフサイクル全体で3R(リデュース、リユース、リサイクル)を徹底し、廃棄物発生量の低減に取り組んでいきます。
身近に、未来に、エコのタネまき。
おそうじ用具のレンタルからはじまり、ものを大切にしてきたダスキンは、地球の未来を大切にするため、くりかえし使う・みんなで使う・減らす・捨てない、これらの視点で、商品・サービスの開発、生産、お届けから使用後までの企業活動のすべてを見直し、さらに取り組みを進めます。「喜びのタネまき」の精神に、エコのタネをのせて。ダスキンは、身近なところから未来にむかって、エコロジーを育てていきます。
レンタルシステムのメリットは、商品のライフサイクル全体を通じてしっかりと環境管理ができることです。ダスキンでは、商品の開発から廃棄時のリサイクルまで、環境に配慮した事業展開を推進しています。
ダスキンでは、1963年の創業時から、モップやマット等お掃除関連を中心としたレンタル商品を、お客様に定期的にお届けしています。使用済みの商品は100%回収し、工場での洗浄を経てその97%が再び商品化されます。
どうしても再生できない3%の商品もすべて再資源化し、最後まで大切に使い切ります。モップやマットについたホコリや汚れも資源化して有効活用しています。
ダスキンは、プラスチックが海洋ごみ問題をはじめ自然環境や私たちの生活に大きな影響を与えていることを踏まえ、容器包装プラスチックのライフサイクル全体を通じた資源有効活用と環境負荷低減に向けた取り組みにより、サステナブルな社会の実現に貢献するため、以下の取り組みを推進していきます。
2020年7月1日より、プラスチック製レジ袋の有料化が全国で義務化となりましたが、バイオマス成分(植物由来原料)を25%以上配合され、バイオマスマークを印字している袋は有料化対象外となるため、主にご家庭用にお届けするモップ等の商品を入れるレジ袋を無料でお渡ししています。
今後、石油由来のプラスチック素材を使った商品や容器包装等も順次、環境に配慮した素材に切り替えていくことで、CO2削減、地球環境保護に貢献していきます。
ダスキンは、世界で問題視されている海洋プラスチックごみに起因する廃プラスチック問題に対して、企業としての社会的責任を果たし国の定めたプラスチック資源循環戦略に対応していくために、2020年6月に事業を開始した共同出資会社「株式会社アールプラスジャパン」に資本参加し、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組みます。
ダスキンが資本参加する株式会社アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社(Anellotech Inc.)とともに、環境負荷が少なく効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めています。世界で共通となっているプラスチック課題解決に貢献すべく、回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造に、商社、飲料・食品メーカーなど業界を超えた連携により、2027年の実用化を目指していきます。
現在国内ではペットボトル以外のプラスチックは、多くが燃焼※1されていると言われています。今回の技術は、ペットボトルを含むその他一般のプラスチックを、直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクル※2の技術です。 この技術が確立できれば、従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しています。より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用することができると考えています。
ベビー用品や介護・福祉用具、イベント用品は、購入すると高価で、利用期間が限定されるため資源の無駄につながる恐れがあります。また、お客様に廃棄の負担も発生します。
回収された商品はダスキンで確実なメンテナンスを実施。みんなで使うことにより、低コストで、必要なときに必要なだけ利用することが可能。商品本来の価値を最大限に発揮して、廃棄の無駄を省けます。
ベビーベッドのレンタルは、年間約45,298台に及びます。これらすべてのベッドを購入すると、年45,298台分の資源が必要となりますが、レンタルして使えば、必要なベッド数は約18,146台で済みます。
ベビー用品や日用品は、「みんなが購入」せず、「みんなで使う」ことが、資源の節約・廃棄物の削減につながります。
各種イベントの開催時は、設備や商品とともに、ダスキンの培った最高のノウハウもシェア。環境への負担も考慮し、効果的な提案をしています。
生産事業所では、廃棄物の発生を徹底して抑制しています。たとえば、商品として使えなくなったモップを産業用モップとして利用するなど、用途を変えて資源を有効活用しています。
また、モップ・マット以外の資源リサイクル対象商品は、ダスキンが責任を持って回収し、工場を経由してリサイクル業者に送ることで、再生素材としてほぼ100%再資源化しています。
廃棄物 | リサイクル方法 | 再資源化量 | ||
---|---|---|---|---|
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | ||
レンタル後の商品についたホコリ (洗浄廃水処理後のスラッジ) |
セメント会社で セメント原料に |
11,100t | 10,888t | 9,938t |
検査不合格商品(モップ・マット) | セメント会社で セメント原燃料に |
2,475t | 2,850t | 2,634t |
ダスキンでは、お届けする商品についても資源の有効活用などの環境配慮に取り組んでいます。
ケアサービスでは、技術を習得したプロのスタッフが、お客様の「ものを大切につかう」気持ちに応えます。
ペットボトルを再利用した「再生ポリエステル」のパイル素材を使用した商品の一つに、事業所用マットがあげられます。
環境配慮材料を使用するとともに、ダストコントロールマットに求められる基本機能(除塵・吸着・吸水)を高い次元で発揮します。
事業所用モップの主な商品では、製造工程での資源の再利用に取り組んでいます。繊維製品の紡績工程で発生し、従来は廃棄していた短繊維などの「未利用繊維」や糸くずの「反毛繊維」も素材の一部として活用しています。
こうして製造された商品はエコマーク認定を受けています。
レンジフードフィルターの素材の一部に、トウモロコシからできた、バイオマスプラスチック※を使用しています。
繊維で油汚れを素早く吸収し、なおかつ手頃な価格で安全性の高いフィルターとして人気があります。
プラスチック容器削減と資源の有効利用を促進する商品開発を進めています。楽インパックは、パウチごと”楽インパックボトル・ミニ”にセットして上容器をかぶせるだけで詰め替え完了。 パウチが真空になるので、洗剤が最後まで使い切れて、しかも衛生的です。
また、主成分は、人にも環境にも優しいヤシ油を主原料とした植物由来原料。6種類のハーブエキスと食品にも使われている保湿剤を配合し、野菜や果物も洗える安心仕様です。
ミスタードーナツでは、閉店時直前に来店されたお客様にもできるだけ多くの品数から選んでいただくことを心がけています。その結果、閉店時に売れ残ってしまうドーナツについては、再資源化の取り組みを続けています。
関東及び東海エリアでは、飼料化処理工場へ運び、飼料としてリサイクルしています。2019年度からは、近畿エリアにリサイクルの範囲を拡大し、バイオガス化によるリサイクルを開始しています。
なお、ドーナツの廃棄個数を極力減らすため、店舗では製造スケジュールの見直しや廃棄チェックリストによる管理を徹底して行っています。
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
---|---|---|---|---|---|
食品廃棄物の発生量(t) | 6,502 | 5,600 | 5,187 | 4,906 | 4,305 |
発生抑制量(t) | 876 | 1,433 | 1,728 | 1,793 | 2,373 |
再生利用等実施率(%) | 36.3 | 40.3 | 42.6 | 50.6 | 55.0 |
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
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2000年度比(%) | 11.7 | 24.0 | 29.6 | 33.4 | 41.6 |
古くなったドーナツ調理オイルは主に工業用の原料や、ショップで使用する液体洗剤としてリサイクルしています。
一部地域では、マットやモップを洗浄・再生するダスキンの工場でボイラー燃料としても活用しています。
また、飼料やバイオ燃料用として海外へ輸出することでリサイクル100%を実現しています。
ミスタードーナツでは、1974年より、廃棄物削減を図るため、使い捨てる紙製品やプラスチック製品ではなく、陶器・ガラス製食器を導入しています。
※ショッピングセンターなどの一部ショップでは、運営上の都合により紙コップなどを使っています。
また、プラスチックストローの代わりに、CO2の実質排出量を抑制し、紙ストローよりも飲みやすいバイオマスストロー※1を提供しています。
ミスタードーナツは地球の大切な資源を扱う会社として、エコに取り組み続けてきました。50周年を迎え、環境のことを考えた取り組みをさらに進化させていきます。