想いをつなごう。その人の、その先へ。ダスキン60周年記念

廃棄物削減の取り組み

基本的な考え方

ダスキンは、プラスチックが海洋ごみ問題をはじめ自然環境や私たちの生活に大きな影響を与えていることを踏まえ、容器包装プラスチックのライフサイクル全体を通じた資源有効活用と環境負荷低減に向けた取り組んでいます。また、訪販グループ及びフードグループの各事業においても事業活動において発生する廃棄物の削減や再利用(リサイクル)に取り組んでおり、サステナブルな社会の実現に貢献するため、以下の取り組みを推進していきます。

マトリックス図

■共同出資事業における取り組みについて

ダスキンが資本参加する株式会社アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社(Anellotech Inc.)とともに、環境負荷が少なく効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めています。世界で共通となっているプラスチック課題解決に貢献すべく、回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造に、商社、飲料・食品メーカーなど業界を超えた連携により、2027年の実用化を目指していきます。

■使用済みプラスチックの再資源化技術について

現在国内ではペットボトル以外のプラスチックは、多くが燃焼※1されていると言われています。今回の技術は、ペットボトルを含むその他一般のプラスチックを、直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクル※2の技術です。 この技術が確立できれば、従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しています。より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用することができると考えています。

  • ※1.焼却時に発生する熱を回収し、発電や熱供給に活用するサーマルリカバリー(熱利用)を含む
  • ※2.使用済みの資源をそのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルする

環境にやさしいバイオマス25%配合のレジ袋

バイオマス25%配合のレジ袋

2020年7月1日より、プラスチック製レジ袋の有料化が全国で義務化となりましたが、バイオマス成分(植物由来原料)を25%以上配合され、バイオマスマークを印字している袋は有料化対象外となるため、主にご家庭用にお届けするモップ等の商品を入れるレジ袋を無料でお渡ししています。

今後、石油由来のプラスチック素材を使った商品や容器包装等も順次、環境に配慮した素材に切り替えていくことで、CO2削減、地球環境保護に貢献していきます。

バイオマスマークの印字

プラスチック製品削減の取り組み

陶器・ガラス製食器

ミスタードーナツでは、1974年より、廃棄物削減を図るため、使い捨てる紙製品やプラスチック製品ではなく、陶器・ガラス製食器を導入しています。

※ショッピングセンターなどの一部ショップでは、運営上の都合により紙コップなどを使っています。

また、プラスチックストローの代わりに、CO2の実質排出量を抑制し、紙ストローよりも飲みやすいバイオマスストロー※1を提供しています。

  • ※1 一部バイオマス原料を使用した樹脂製ストローを使用しています。

訪販グループでの廃棄物の削減

生産事業所では、廃棄物の発生を徹底して抑制しています。たとえば、商品として使えなくなったモップを産業用モップとして利用するなど、用途を変えて資源を有効活用しています。
また、モップ・マット以外の資源リサイクル対象商品は、ダスキンが責任を持って回収し、工場を経由してリサイクル業者に送ることで、再生素材として再資源化しています。

主な再資源化実績
廃棄物 リサイクル方法 再資源化量
2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
レンタル後の商品についたホコリ
(洗浄廃水処理後のスラッジ)
セメント会社で
セメント原料に
10,888t 10,159t 9,678t 9,163t
検査不合格商品(モップ・マット) セメント会社で
セメント原燃料に
2,850t 2,634t 2,809t 2,917t

フードグループでの廃棄物の削減

ドーナツの廃棄削減と飼料化リサイクル

ミスタードーナツでは、閉店時直前に来店されたお客様にもできるだけ多くの品数から選んでいただくことを心がけています。その結果、閉店時に売れ残ってしまうドーナツについては、再資源化の取り組みを続けています。
北海道、東北、関東、東海、近畿、中四国、九州エリアにある店舗では、閉店後に残ってしまったドーナツを飼料化処理工場へ運び、飼料としてリサイクルしています。
なお、ドーナツの廃棄個数を極力減らすため、店舗では製造スケジュールの見直しや廃棄チェックリストによる管理を徹底して行っています。

食品廃棄物発生量と再生利用等実施率
  2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
食品廃棄物の発生量(t) 5,187 4,906 4,305 4,735 4,521
発生抑制量(t) 1,728 1,793 2,373 3,264 4,509
再生利用等実施率(%) 42.6 50.6 55.0 59.3 69.1
食品ロス削減率
  2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
2000年度比(%) 29.6 33.4 41.6 35.7 38.6

ドーナツ調理オイルのリサイクル活用

調理オイルのリサイクル先
調理オイルのリサイクル先

古くなったドーナツ調理オイルは主に工業用の原料や、ショップで使用する液体洗剤としてリサイクルしています。一部地域では、マットやモップを洗浄・再生するダスキンの工場でボイラー燃料としても活用しています。また、飼料としても活用することでリサイクル率100%を実現しています。

ミスタードーナツ事業
これまでも、これからもエコとりくむド

ミスタードーナツは地球の大切な資源を扱う会社として、エコに取り組み続けてきました。50周年を迎え、環境のことを考えた取り組みをさらに進化させていきます。