想いをつなごう。その人の、その先へ。ダスキン60周年記念

トップメッセージ

社会に永く必要とされ続ける
ダスキンを目指して 株式会社ダスキン 代表取締役会長 山村輝治、代表取締役 社長執行役員 大久保裕行

2023年11月16日、ダスキンは創業60周年を迎えます。
これまでご支援・ご愛顧いただいた皆様には厚く御礼を申し上げます。

1960年代初頭、日本のお掃除は、ハタキやホウキでホコリを集めた後ぞうきんで水拭きをする、大変な家事のひとつでした。ダスキン創業者は、水を使わずにホコリを取る乾式清掃である「ダストコントロール」のノウハウを海外で学び、1963年にダスキンを創業。化学ぞうきん「ホームダスキン」を開発し、“ものを大切に、くりかえし、みんなで使う”という社会や地球環境にやさしい「レンタルシステム」で事業を展開しました。その後、アメリカに渡った創業者は、現地の手づくりドーナツのおいしさに感動し、日本にもこの感動を届けたいと、1971年、大阪の箕面市に「ミスタードーナツ」1号店をオープンしました。

そして、これらの事業をいち早く全国へ広げるため、地域で生まれ育ち、地域とともに歩んでいる方々に事業を提供する、当時では画期的なフランチャイズでの展開を進めました。

その後も、暮らしや人の心が豊かになることを願い、多彩な事業に挑戦し続けてまいりました。今後も、60年の感謝を糧に、人に、社会に、「喜びのタネまき」を実践し、「社会価値向上」と「経済価値向上」の双方を実現する“道と経済の合一”を追求してまいります。

環境の変化に柔軟に対応し、挑戦し続ける

2023年3月期から2025年3月期までの3年間を、すべての事業が一つになってホスピタリティあふれる対応ができる企業へ進化していくことを目指した長期戦略「ONE DUSKIN」の第3フェーズと定め、「中期経営方針2022」の取り組みを実行しています。

マット・モップのレンタルや役務サービスなどの事業を中心とした訪販グループでは、感染症の拡大により規制されていた経済活動が徐々に緩和されたことや、引き続き人々の衛生環境への関心が高いなか、事業が一丸となって社会のニーズへの対応に注力しております。また、ミスタードーナツ事業をはじめとするフードグループでは、おいしさの追求はもちろん、お客様がより利用しやすい仕組みづくりなどによるお客様満足度の向上を引き続き目指してまいります。

人材の育成こそが経営基盤の構築につながる

経営基盤の根本は人財にあります。従業員一人ひとりが、経営理念に基づき想いをもって行動することで、企業が成長し社会に必要とされ続けることにつながります。

その一環として、従業員の成長を促すオンライン学習プラットフォームを導入しました。ITスキルをはじめ、さまざまなテーマのスキル向上の機会を設け、主体的なリスキリングにつなげることは従業員の想いが形になる可能性を広げると確信しています。また、新たに「業務改革推進部」を設置。業務の生産性向上とともに「自ら考え行動する」従業員の意識の醸成を図り、さらなる人材育成に努めてまいります。

当社は引き続き、これまで培ってきた「人と人とのつながり」と「おもてなしの心」を大切にしながら、「人にしかできないこと」にさらに磨きをかけ、人の成長に重きを置いた取り組みを続けてまいります。

サステナビリティを目指す企業として

当社では「私たちはサステナブルを目指す企業として環境保全と企業経営の両立に取り組み、持続可能な社会の発展に貢献していきます」という環境方針を掲げています。そして、環境方針で掲げた循環型社会づくりや脱炭素社会の実現に貢献することを目指し、2030年度までの環境経営における目標として「ダスキン環境目標2030」を策定・推進しています。「ONE DUSKIN」という旗印のもと、すべての事業が一つとなり、さらにダスキングループ一丸となって持続可能な社会の発展に貢献してまいります。

今後も、社会からの期待に喜びをもって応え、人に、社会に、そして未来に、「喜びのタネ」をまくことを使命とし、皆様に永く必要としていただけるようフランチャイズチェーン加盟店とともに挑戦し続けます。

2023年6月