想いをつなごう。その人の、その先へ。ダスキン60周年記念

健究畑のプロフェッショナル

試行錯誤を重ねて、新しいものを生み出す喜び

試作品を作り、数年がかりでブラッシュアップを

ダスキンのマットが多くのお客様にご支持いただいている理由のひとつは、靴裏に付いたゴミやホコリなどを取り除く力・パイルの間に隠す力・表面をキレイに保つ力、つまりダストコントロール性能の高さです。自分が担当しているのは、まさにこの分野。パイルの素材や形状、植え方などを改良して、既存商品よりさらに性能の良いマットの開発に携わっています。たくさんの試作品を作り、数年がかりでブラッシュアップしていくことで、はじめてひとつの商品が生まれるのですが、試行錯誤を重ねる中、思うような結果が出ないことも多い、ですが新しいものを生み出す仕事は楽しいと感じています。
ダスキンは、マットをレンタルして何度も繰り返し使用することで、環境負荷を抑えていることも大きな特徴。そのためにはすぐに破けたりしないよう、耐久性が高くなければいけません。それを調べるために大型の専用洗濯機を使って、一日に何度も洗浄と乾燥を繰り返します。商品として出荷できる状態にして、破れはないか、異常に縮んでいないかなどを調べて、商品としての耐久性や品質を確認します。試験の中で大型洗濯機への大量のマットの出し入れは重労働ですが、体力づくりにもなると思って、一生懸命頑張っています。

常にお客様の姿を頭に描いて研究に取り組みたい

入社当時は「繊維」を研究していましたが、現在は「ゴム」を担当しています。マットは繊維(パイル)とゴムの複合商品なので、両方のことを知っているメリットは大きいですね。例えば、試作品でパイルが抜ける問題が発生した時、繊維の知識だけだと原因はわかりません。でも、ゴムの特性を知っていたら対応できる。2つの視点を持つことは、商品全体を俯瞰するにはとても役立つんです。
私の仕事自体は研究室で行うので、直接お客様にお会いすることはそう多くはありません。でも、マットって街中のいろいろなお店に敷いてあるので、外出した時に自分自身で踏んでみて、ちゃんとゴミが取れているか確認することも‥‥。また、他社のマットでも参考になりそうなものは、こっそり触れてみることもあるんですよ。そういう意味では、お客様に近い仕事かもしれませんね。
もっと多くのお客様に「敷きたい!」と思ってもらえるマットを作ることが目標です。ダストコントロール性能やデザイン性、耐久性を高めていくために、常にお客様の姿を頭の中に描いて、日々研究に取り組んでいきたいと思います。