想いをつなごう。その人の、その先へ。ダスキン60周年記念

健究畑のプロフェッショナル

企業姿勢を体現した研究、それが私たちのミッション

お客様のリアルを想像しながらの研究の日々

洗剤って、汚れ落ちとか泡立ちとか、あるいは肌への刺激の少なさだとか、商品が選ばれるポイントがいくつもあるし、使う人によって基準も違うと思うんですよね。お客様はその商品のどこに魅かれて、たくさんの中から選び、使い続けてくださるんだろう‥‥。
私の担当は新しい洗剤の開発と既存の洗剤の改良・リニューアルなので、現状の商品よりも確実に良い商品にしていくことが最低限のミッション。ですから、お客様が商品を使っている様子をしっかりつかみ、求められていることは何かをつかんでおくことが大切なのだと、仕事を通じて何度も何度も気づかされます。
実験レベルでは良い結果が出た自信作を、実際に家で使ってみたり、モニターテストを行ってみたりすると、予想とは違った結果が出たり、思ってもみなかった事を指摘されたりして、結構凹んだりするんですね。こういう体験を通じて、お客様が感じているニーズやウォンツを身をもって知る、ということも大切なプロセスなんだろうなと痛感しました。
実際に研究室で問題点を抽出しつつ、お客様の商品の使用シーンをリアルに想像し、再現しながら、自分たちが設定したゴールに向かって前進していく、そんなところに仕事としての面白さや醍醐味を感じます。

ダスキンブランドがもたらす価値を商品に吹き込む研究を

ダスキンは一般的なメーカーや販売会社ではなく、サービス業としての側面が強い会社です。なのでお客様には、単に商品や技術、サービスを買っていただくのではなく、ダスキンブランドのご利用を通じて、「価値」を実感してもらえる商品を送り出すことが重要だと思っています。
ダスキンがお届けしている洗剤などの商品は、一般的なメーカー品のようにスーパーやドラッグストアの店頭を飾ることはありません。だから、お客様に選んでいただくには、単に汚れ落ちや泡立ちだけでなく、その商品に込められたダスキンの「企業姿勢」や「想い」といったものに共感していただくことが不可欠だと思います。
たとえば、世界一ひとにやさしい会社を目指すというダスキンの企業姿勢は、洗剤の開発やリニューアルにおいても徹底されなければなりません。そして、それをベースとしてよりよいものを追究していく。その分研究のハードルは高くなりますが、目指すべき方向性が明確ですので、自信を持って進んでいくことができるフィールドだと思っています。