半世紀にわたる衛生への取り組み
~「ダスキン中央研究所」の開所が拓いた、
「人の健康を中心に据えた考え」
これは1970年、現在のダスキン開発研究所の前身である「中央研究所」の開所の際に掲げられた「宣言文」の一部です。このとき、日本はまさに経済成長まっただ中、経済活動優先の裏では、さまざまな公害が社会問題としてクローズアップされていた時代でした。いち早く「人間性回復」へと舵を切ったダスキンの研究開発は、人へのやさしさを追求する歴史への第一歩を踏み出したのです。
公害・公衆衛生問題への取り組みを通して
モップやマットなど、ホコリを取るための商品をレンタルすることで、掃除にかかる負荷を低減すること。そして、商品を繰り返す使うというシステムによって環境への負荷を抑えること。それがダスキンが創業以来追求してきた2つのミッションであり、その実現を通じて、社会問題の一端を解決していく役割を担ってきました。
より快適な環境のために広がる研究テーマ
1985年、「中央研究所」は「開発研究所」へと改組され、衛生環境の確立を目指して、多彩な研究が展開されています。
「衛生環境をつくるためにかかる負担(負荷)を減らす」というダスキンの企業使命の実現をめざすため、レンタル・販売商品の機能を高め、汚れを効果的に取る手法や技術の開発は、何より大きな研究テーマです。また、ホコリや微生物が人にもたらす影響について研究し、定められた安全基準に基づいて、人体や生態系への悪影響を極力抑えるための手法・技術の開発も進めています。
もちろん、生産・流通などの面から環境への負荷抑制も重要なテーマ。SDGsの流れの中で、ダスキンに要求され、期待されることを実現するには、環境や資源の保全へのアプローチは不可欠です。
アレルギーや感染症、さらには環境破壊などの問題がクローズアップされる中、ダスキン開発研究所の研究テーマも今後ますます大きく広がっていきます。