想いをつなごう。その人の、その先へ。ダスキン60周年記念

アレルギー分野の研究

1.実態把握
~特徴を知り、対策に活かす

ダスキン開発研究所では、一般家庭のダニアレルゲン(Der 1)曝露量※を把握するために、小児喘息患児のいる家庭を含む一般家庭151世帯を訪問し、ハウスダストを採取してサンプルを分析、屋内のDer 1量を測定しました。以下にご紹介するのは、全151世帯で採取したサンプルのうち、最も高い値をピックアップし、示しています。

※1 チリダニのフン由来の抗原Der 1量を測定

■室内各部位の数値の違いと原因

続いてご紹介する数値は、寝室やリビングにある部位の数値の違いを示したものです。全151世帯で採取したサンプルのうち、トップ3の値を抽出しています。

日常生活や掃除の方法、頻度などによってDer 1量に差があることが判明しました。

(数値はいずれもダスキン調べ)

2.環境整備の効果
~お掃除の効果を確認する

アレルギー疾患の診療ガイドラインでは、環境の悪化因子を排除することを推奨しています。DAPではダスキン商品の効果測定や寝具の手入れなどを工夫することで、ハウスダスト量やDer 1量の低減・維持を目指して技術開発を進めています。

対策(プロの手によるメンテナンス)の実施でDer 1量の低減を確認

継続的な環境整備を始める前に、ダスキンによる「プロのお掃除」を実施し、徹底的にハウスダストを除去することで、Der 1量が減少しました。

対策実施後の手入れ(コントロール)が不十分な場合のDer 1量の増加を確認
~ふとんの丸洗い試験事例

プロの手によるメンテナンスでDer 1量が低減しても、その後対策が不十分な場合、数値はリバウンドすることが明らかになりました。例えばふとん丸洗い後の変化を見ると、寝具のDer 1量は大幅に低減しましたが、直後からリバウンドが始まり、約半年で以前の状態かそれ以上のレベルまで反発。他の部位でも同様の結果となりました。

掃除指導効果によるDer 1量の推移

ダスキンでは、掃除によってDer 1量が減少するというデータに基づき、被験者に対して掃除の方法や頻度などについて指導を行いました。
その結果、指導と商品の提供を行った群では、Der 1量を抑えることができました。