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(研究助手〈以下省略〉) パリパリッ、クルリ、ハフッ、モグモグ‥‥
あー、やっぱうまいな~、最高!
(博士〈以下省略〉) おい君、研究室に何を持ち込んでおるのか
あ、これは博士。朝ごはんですよ。海苔巻いてパクっと
いや、それは見ればわかるんだが
こう見えても僕、海苔にはうるさいんですよ。短冊状に切った味付け海苔じゃなくて、大きな板海苔を軽く炙って好きなサイズに割るんです。その時の音と香りがもうたまんないっす♪
だから、なんでそんなもんここで食ってるのか聞いてるんだ!
※研究室内での飲食は禁止されています。
実は研究テーマでその姿かたちを見続けてると、どうしても板海苔を思い出してしまって
テーマ何だったっけ
マット用ゴムのオゾンクラックの発生防止です
ああ、なるほど。って納得してる場合じゃないな。確かに似てないこともないけれど
なるほどなあ
これは解決しなきゃ、世界一ひとに(環境に)やさしい会社を目指すダスキンの看板が泣いちゃうということで、私が取り組んできたわけでありますっ!
で、状況はどうなんだい?
まずはゴムの製造工程の見直しから始めました
それが基本、間違いない!
まずはゴムのベースとなるポリマーをオゾンに強いものに変更して耐オゾン性向上を目指しましたが、これはコストが合わずに断念しました
次に添加剤を増やすことで耐オゾン性を高める検証を実施。しかし、期待するような耐オゾン性向上は確認できず、コストも上がるため、断念しました
うまくいかないもんだな。そこで諦めてはいないんだろうね
いやいや、今や君はわが研究室の誉れだな、アッパレアッパレ
ありがとうございます!それにしても、今回のこの取り組みはいい勉強になりました。部材の変更や成分の添加という方法論からアプローチしてうまくいかなかったものが、練り効率をアップさせるだけで解決できたのですから
まさに灯台下暗しだな。この調子でこれからも頼むよ。そうそう、さっそく君にテーマを与えよう。大丈夫だね?
もちろんです博士!どんなことでもおまかせください、朝飯前ですよ!
いやいや、朝飯は終わってるじゃないか
研究おかわり、ということで‥‥