想いをつなごう。その人の、その先へ。ダスキン60周年記念

ホコリ分野の研究

1. ホコリの動きを追跡する

① ホコリは舞い上がる

ホコリは空気の流れに乗ってフワフワと舞い上がる性質を持っています。人が活動する時間帯は人の動きに合わせて舞い上がり、不在時は就寝時はゆっくりと床付近まで落下してきますが、軽いホコリの中には空中に長時間浮遊し続けるものもあります。

ホコリは舞い上がる

② ホコリは移動する

ホコリは人の動きに合わせてあちこちに移動します。移動したホコリは、舞い上げられたり落ちたりしながら家具のすき間などに入り込みます。長時間移動を繰り返しながら、ちょっとしたすき間にも入り込んでいくのです。

ホコリは移動する

③ ホコリは付着する

就寝中や外出中など、人の動きがない間は空気が動くこともないため、空中のホコリは床や家具、寝具の上などに落ちて堆積し、そのままたまっていくこともあります。また凹凸のある壁、ざらっとした質感のある壁などにも付着しやすくなります。

ホコリは付着する

2. ホコリはどこに潜んでいるか

① 住まいの中で
ホコリのたまりやすい場所

家の中でもホコリのたまりやすさには差があります。繊維製品の量や家族の滞留時間の違い、掃除頻度の違いによってもたまりやすいところとそうでないところがあるもの。下記の図では、場所によるホコリのたまりやすさと種類の違いの一例を示しています。

住まいのどこに、
どんなホコリが?

住まいのどこに、どんなホコリが?

室内ではどんなたまり方をするのかを見てみましょう。衣服や寝具など繊維製品がたくさんあって、滞在時間が比較的長い寝室の場合、一見キレイに見えたとしても、こんなところにホコリはたまりがちです。

例えば寝室なら、
こんなところにホコリが!

例えば寝室なら、こんなところにホコリが!

② 室内の高さごとのホコリの分布状況

重いホコリと軽いホコリでは空中に漂う時間も変わります。重いホコリは舞い上がっても時間をおかずに床や棚など平面に落下しますが、軽いホコリは長い時間空中を漂い続け、いったん落下してもちょっとした空気の動きで浮遊し始めるので、室内の高い場所に分布するホコリと、床など低い場所にあるホコリとでは、その量や堆積スピードが異なります。

高さ別のホコリ堆積速度の
イメージ

高さ別のホコリ堆積速度のイメージ
ホコリの堆積速度の比率

床の上にホコリがたまっていく速度を「1」とした場合、1mあたりでは4分の3程度、150cmあたりでは半分程度の速度になります。床のお掃除を毎日するとすれば、床と同じ程度にキレイにしておくためには、高い棚やタンスの上は2日に1回程度お掃除することが望ましい、ということになります。