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ダスキンは、取引先企業との相互理解と信頼関係に基づいた取引を行うため、広く国内外の企業に対して門戸を開き、信義・公正・公平・機会均等の原則に立つとともに、法令・社会規範を順守した調達活動にあたっています。
なお、これらを実現するために、行動指針である「ダスキン行動基準」に定めている考え方は、以下の通りです。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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サプライヤー数 | 603社 | 448社 | 449社 | 454社 | 454社 |
調達金額 | 49,850百万円 | 48,004百万円 | 50,105百万円 | 57,337百万円 | 62,882百万円 |
調達先との取引開始にあたっては、ダスキンの経営理念にご賛同いただき、経営哲学を持ち、品質の管理・保証体制が確立していること、環境や廃棄・リサイクル、労働慣行、労働安全衛生等における法令を順守し、環境・社会的課題に積極的に取り組んでいることなどを条件とさせていただいています。
取引先企業とのパートナーシップの強化を図るためには、ダスキンの考え方をご理解いただくことが重要と考えています。その一環として、ダスキンでは、品質方針やコンプライアンスの取り組みとともに、当年度の事業計画(開発・販売促進・購買物流計画)の情報を共有するために、『仕入先様勉強会』を毎年開催しています。
ほかに、取引先企業より業界動向や相場、ESGやSDGs観点の環境・社会課題等について、適宜、情報提供をいただいています。
参加企業 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
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訪販グループ (社数) |
コロナ禍で 開催自粛 |
169社 | 196社 | 203社 | 198社 |
ミスタードーナツ事業本部 (社数) |
コロナ禍で開催自粛 | 75社 | 71社 |
新規仕入先を選定する際には、常に公正、公平で自由な競争を前提とし、規程に沿った所定の手続きを経た上で選定しています。
新規仕入先候補には事前に自己評価の作成を依頼し、透明性や納得性を高めています。同時に、外部信用調査を実施するとともに、ダスキン担当者が候補企業を訪問し、独自の「仕入先評価表」に基づいた内部評価を実施しています。
この「仕入先評価表」では、候補企業のISO認証取得状況や廃棄物管理の状態や使用エネルギー削減への取り組み、人権や労働慣行、作業環境の整備などについても、チェックしています。
また、取引開始後も「仕入先管理マニュアル」に基づいた定期監査を実施することで、品質の担保及び商品の安定供給につなげるとともに、主要な商材については複数社と取引するなどして経営リスクの低減を図っています。
ダスキンの製商品を製造するメーカーが自然災害等で被災し、商品供給が一時停止すると、お客様にもご不便をお掛けしてしまうことになります。そこで、とくに影響の大きいダストコントロール事業及びフード事業の主力商品を対象に、事前対策を講じています。
食品の製造委託先の工場に対しては、新規取引前の監査・製造時の監査、定期監査を行い、継続的改善に取り組んでいます。監査では、食品工場専門の担当者が、工場の施設管理・工程管理・衛生管理・生産管理など、多岐にわたる項目のチェックにより評価を行います。なお、定期監査は、監査評価点等で工場ごとにランク付けをし、ランクに応じて実施しております。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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新規監査 | 14工場 | 3工場 | 11工場 | 6工場 | 0工場 |
(うち海外工場) | 2工場 | 非実施 | 非実施 | 非実施 | 非実施 |
定期監査 | 38工場 | 24工場 | 18工場 | 36工場 | 35工場 |
私たちは、ダスキン行動基準(コンプライアンス)を順守するとともに、人権・労働・地球環境保全など社会的責任を果たす調達活動を取引先とともに推進し、持続可能な社会の実現に貢献します。
2023年度 | |
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人権・労働問題など | 深刻な人権侵害やコンプライアンス違反が認められた実例はありません。 (2021年度0件、2022年度0件、2023年度0件) |
取引先企業向け通報・相談窓口 | 「ダスキン購買クリーンライン」利用件数0件 |
業務に関連する請負業者の死亡件数 | 実例はありません。 (2021年度0件、2022年度0件、2023年度0件) |
アブラヤシの実から採れるパーム油は、その農園開発が熱帯雨林の破壊などに悪影響を及ぼすことが世界的に危惧されています。そうした原材料を使用する際は、パートナーシップを築いている取引先企業と調達体制の構築に努めています。
定期的に、商社・メーカーとともにマレーシア・ジョホール州にあるパーム椰子農園とパーム油の搾油工場を視察、および現地のオイル製造工場の定期監査を実施しています。
同工場は、品質マネジメントシステムのISO9001や食品安全マネジメントシステムのISO22000、環境マネジメントシステムのISO14001の3つの国際規格に加え、食品の衛生管理システムの国際標準であるHACCP(ハサップ)の認証を取得しています。また、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動や安全講習、衛生講習を毎月実施し、衛生管理の徹底に取り組んでいます。さらに、工場排水に関しては、国の基準より厳しい規準を設けて自主検査を実施しデータを保存するなど、周辺環境に配慮しています。
パーム油は、農園で椰子を刈り取ってから24時間以内に搾油しないと品質の劣化が進みます。そのためミスタードーナツのドーナツオイルの調達先の搾油工場では、農園から48km以内の立地にあります。農園と搾油工場でも5S活動の取り組みを実施しています。また、農園、搾油工場で排出した汚水は沈殿池で微生物処理し、その際に出たガスは場内のプラントに蓄積し、燃料として再利用しています。