サスクリエイティブ
な生産事業所
未来を創る現場の力
「TPMリーグ全国大会※」
- 4 質の高い教育をみんなに
- 9 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 12 つくる責任、つかう責任
- #レンタル
- #環境保全
- #教育
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- #人材育成
- #生産事業所
ダスキンは創業以来、人と環境と社会のつながりに心を配りながら、「社会からの期待に喜びをもって応えること」を目指し、サステナブル活動を継続しています。その中で、お客様の目には直接ふれることの少ないマットやモップを洗っている生産事業所(工場)で行われているサスクリエイティブ※な活動を4回連載で紹介します。今回が最終回です。
※「サスクリエイティブ」とはサステナブルの取り組みを常に創造し続けているという意味のダスキン社内の造語です。
Chapter 04未来を創る現場の力
「TPMリーグ全国大会※」
TPMリーグ全国大会30回目を迎えて
2024年10月、ダスキンの生産事業所が行っている「TPMリーグ全国大会※1」が30回目を迎えました。全国の生産事業所から集まった改善提案を競い合うこの大会は、現場の声を活かし、効率化や省力化を目指す取り組みとして定着しています。
※1 TPMリーグ全国大会・・・製造工場および設備におけるロスをゼロにすることを目的とした改善提案をコンテスト方式で競い合い、優秀提案を表彰する大会
改善提案が生まれる背景には
生産事業所では、現場の声を大切にし、改善提案を積極的に取り入れる風土が根付いています。これは性別や立場に関係なく、誰もが意見を言い合い、改善を進めることができる環境が整っているからです。現場で問題が発生するとすぐにチームミーティングを行い、全員で改善提案を行います。そしてその改善提案は現場で働く社員同士の思いやりから生まれたものが多いです。
例えば、今回の全国大会の作業改善部門で最優秀賞を受賞した長野工場の「ウエス※2検査作業台への一発移動」は洗浄・乾燥後、検査作業台へ移すために一度に1,000枚以上のウエスを手でカゴから移動させていました。それを大型ネットと小型ウインチ(巻き上げ機)を使うことで、1回あたり40秒かかっていた作業時間を10秒へ短縮し、業務の効率化とともに作業負担の軽減に成功させました。これは女性社員が大変そうに作業しているのを見て助けたいという思いから生まれた改善提案でした。
※2 ウエス・・・機械類の油や汚れを拭き取ってきれいにするために用いる布
【改善前】手動でカゴから移動
【改善後】自動化して移動
女性が活躍する生産事業所
生産事業所では多くの女性が活躍されています。島根工場は2年連続でTPMリーグ全国大会に出場し、提案者は女性二人でした。昨年は優秀賞、今年は設備改善部門で最優秀賞を受賞したOさんとUさんは、「現状維持はダメなのです」と語り、日々、業務改善に取り組んでいます。
モップを担当してきたOさんとUさんは現在、マットのラインも担当することになり「立場が変わったことで、今まで気がつかなかったムリ・ムダ・ムラが見えてきました」と作業の効率化に意欲的です。
島根工場では現場での気づきやアイデアは「財産」だと考え、誰もが自由に改善のチャレンジができる環境づくりを行うことで、色々な提案が生まれています。
これからも続くTPMリーグ
TPMリーグ全国大会は、現場の声を活かした効率化や省力化の取り組みとして、30年間にわたり続いてきました。それぞれの立場で現状の問題点を解決する改善提案は、例えそれが「小さな工夫」であっても、全国の生産事業所で水平展開されるようなものが数多くありました。
これからもより良い職場環境の構築を目指し、誰もが働きやすいサステナブルな職場環境を実現してまいります。