2022.12.02

隔たりのない未来

隔たりのない未来

12月3日から9日までの1週間は「障害者週間」です。これは2004年6月の障害者基本法の改正により、国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として設定されました。※1
ダスキンが支援する「公益財団法人 ダスキン愛の輪基金」の障がい者福祉を学ぶ研修プログラムで来日したインドネシア出身で肢体不自由のゾーさんとフィリピン出身で全盲のジャスミンさん(2022年7月7日のコラム「日本で学びたい障がいのある海外の若者を招いています」でも紹介)は特定非営利活動法人 「自立生活夢宙センター」(大阪府大阪市)でセンターの皆さんと一緒にさまざまな活動に取り組みました。 上の写真は地域の小学生の登校時の見守り活動に参加した時の写真。(左から二人目がゾーさん。三人目がジャスミンさん)
登校する子どもたちへ『おはようございます!行ってらっしゃい!』と日本語であいさつすると、子どもたちは『Good morning!』と英語であいさつを返してくれたそうです。かわいいですね!この交流は、地域の住民に障害者が地域とどのようにつながってきたかを知ってもらい、インクルーシブ教育※2を実現し推進することが目的です。幼い時から見守り続けてくれるセンターのみなさんは子どもたちにとってあたりまえに、どこにでもいる近所の大人と変わらない存在。大人になっても、そのままの隔たりのない心でみんなが生きやすい社会を築いてほしいです。ゾーさんとジャスミンさんの母国でも同じ未来が築けますように・・・

朝礼「自立生活夢宙センター」の朝礼の様子。
「Lead on!」という掛け声でスタート。「Lead on!」とはアメリカの障害者リーダーが障害者運動を展開する際に唱えたかけ声で、「誰かに言われる前に、責任感をもって進め!自分を信じてみんなを巻き込んでいけ!」というものです。

たこ焼きパーティー自立生活をしている障害者のお宅で、たこ焼きパーティーを楽しむゾーさん。(手前)
自らも一緒にたこ焼きづくりにチャレンジ。お店で買って食べたたこ焼きよりも断然おいしかったそうです。アットホームな空間で、大阪ならではの体験ができました。

特定非営利活動法人「自立生活夢宙センター」内田 瞳さん

特定非営利活動法人「自立生活夢宙センター」内田 瞳さんのコメント

今回の研修のテーマは、私たち夢宙メンバーの「仲間」になるということです。「仲間」とは単なる友達ではなく、重度の障害者と出会い、つながり、喜怒哀楽を共にしながら、その人らしく活動することを応援しあうような存在のことです。お二人が夢宙センターの一員となり経験したことによって、帰国後、素晴らしいリーダーとなり、周りを巻き込みながら活動を展開されていくことを強く願っています!!

特定非営利活動法人「自立生活
夢宙センター」について

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