ホコリの性質や挙動を研究し、
掃除の効率化を追求
ダスキンの歴史はダストコントロールの歴史。住まいをはじめとする空間内に存在するホコリをいかに効率的にキャッチし、その場から除去する方法を追い求める研究を繰り返してきました。その背景となるのが定期的に実施している「ホコリ調査」。ダスキン開発研究所では、一般家庭にサンプルとしてご協力いただき、ホコリの成分や性質、分布などを中心に調査を進めています。

①レンタルモップが切り拓いた
画期的な掃除のしくみ
ハタキとホウキとチリトリ、そして水ぞうきんという古来の掃除の方法を大きく変える契機となった、ダスキンのレンタルモップ・クロス。素材自体の働きでホコリを取り、素材に含浸させた吸着剤の働きによって取ったホコリを包み込んで離しません。「ホコリを集めて捨てる」という形から、「ホコリを取って保持し、定期的に回収して洗浄し、くり返し使う」しくみに変化させたことで、かつての掃除に比べて飛躍的に効率的なしくみをつくりました。
②パイル素材や形状による機能の違い
モップのパイルは、大きく分けてナイロン製と綿製の2つに分けられます。素材の特性を見てみると、ナイロンパイルは綿ボコリなどをからめ取る機能が高いのが特長。一方、綿パイルは土砂ボコリを吸着する機能が高くなっています。
これらの特性を考慮し、綿ボコリの多い家庭向けのモップにはナイロンモップや、ナイロンと綿の混紡モップが、一方、土砂ボコリが比較的多い事業所向けモップには、綿モップが使用されています。
また、同じ素材でもパイルの形状・太さ・目付によってとれるホコリの量は異なります。例えば、従来の繊維を撚り合わせてできた「撚糸パイル」の形状から、2018年に生み出された「モールヤーンパイル」の形状に変えると、同じ重量の「撚糸パイル」に比べて高い捕集効果を発揮します。
このように、パイルの性能を高める研究は日々続けられています。
③吸着剤は創業以来の研究テーマ
ナイロンパイルや綿パイルなど、素材自体の働きでホコリをキャッチできても、とらえたホコリを長く保持することはできません。そこで重要な働きをするのが吸着剤。創業時のメイン商品で、「魔法のぞうきん」と言われた「ホームダスキン」でも、すでにホコリをより効果的に取るための吸着剤が使用されていました。それ以来、ダスキンの歴史は吸着剤研究の歴史とも言えるもの。現在も素材によって異なる組成や働きを求めて、日夜研究は続いています。
※吸着の仕組みについてはこちらでご紹介しています。

④レンタル期間中、
快適に使っていただける理由
レンタルモップはとらえたホコリを離すことなく、どんどんキャッチするので、付着するホコリの量は使うごとに増えていきます。ホコリの中には細菌や真菌(カビ)などが含まれていますから、菌の増殖を抑える工夫は必須事項。そこで、吸着剤には細菌や真菌などの増殖を抑える機能を持たせています。
◎モップに付着したアレル物質(ダニのフン・花粉)を抑える効果のある薬剤の配合
◎モップに付着したウイルスなどによる衛生リスクを抑える効果を付加する技術の開発
など、より幅広い衛生への取り組みを進めています。
2020年3月、株式会社ダスキンは(一社)繊維評価技術評議会より家庭用モップ(一部は対象外)に対する「抗ウイルス加工」「抗菌防臭加工」で『SEKマーク』を取得しました。 詳しくはこちら