掃除の可能性~掃除から学び子どもの成長に活かす~
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2025年3月4日のコラムでは、ダスキンの社会貢献活動の一環として、小学生を対象にした出前授業「キレイのタネまき教室」をご紹介しました。実はそれだけではなく、学校教育支援活動では全国の小・中学校の先生向けに「子どもたちの力を伸ばす学校掃除セミナー」も実施しています。
このセミナーは、掃除が持つ無限の可能性を“教育”に活かすことを目的にしています。子どもたちが掃除を通じて得られる生きていくために必要な力を、講義や実習を通して先生自身に体験をしていただきます。
また、「どうやって掃除を教えたらいいのかわからない」「子どもたちが自立して掃除できるようにしたい」といった“学校掃除”に関する悩みにも応えており、先生に役立つヒントを提供する場にもなっています。
「子どもたちの力を伸ばす学校掃除セミナー」は、依頼をいただいた学校に、A(1日)・B(半日)・C(半日)の3つのコースから1つ選んでいただき、ダスキンお掃除教育研究所のスタッフと全国で活動している学校掃除マスター※が学校へ伺いプログラムを行います。コースによってカリキュラムの構成が異なっており、教育現場の目的やニーズに応じて選択できるよう設計されています。
※学校掃除マスターとは、ダスキン訪販グループの社内ライセンスの1つ。出前授業と先生向けセミナー両方で活躍することができる。
例えばA・Bコースの「学校掃除基礎講座」では、ペットボトルに水性や油性ペンで汚れをつけ、素材や汚れの種類によって掃除方法が異なることを体験します。さらに、ほうきやぞうきんなどの道具の正しい扱い方も学びます。特にぞうきんは正しい絞り方を実際に練習し、子どもたちへの指導に役立てます。


また、A・Cコースの「理想の教室掃除を考える」では、現状把握 → 目標設定 → 実践 → 振り返りというプロセスに沿って理想的な教室清掃を立案・実践します。まず教材を使って教室の現状を確認し、グループで目標を立てたうえで、10分間の掃除に取り組みます。最後に「振り返り」の時間を設け、先生方が感じたことを共有しながら、反省点などを考えます。そしてどのコースにも、学校掃除を通して、子どもたちが生きていくうえで必要な“力”が身につく可能性があることを、受講生である教員が自ら気がつき理解していくワークが含まれています。


セミナーに参加した先生たちからは、次のような感想が寄せられました。
「学校掃除を通じて、判断力・応用力・体力・協調性・集中力・人間力(協力する気持ちや周りをみる力)・自己肯定感など、たくさんの伸ばせる力・身につけられる力があることを発見できた」
「掃除から得られる力を、教員が示すことが大切だと思った。そして、それが将来のキャリア形成に結びつくことまで、伝えていかなければなりません」
編集者Tも今回セミナーを取材して、掃除が持つ可能性と、教育的価値を改めて実感しました。掃除は単なる作業ではなく、子どもたちの成長を支える大切な機会です。
普段何気なく行っている掃除が、こんなにも人の成長を支える力になることを、今後も多くの方に伝えていきたいと思います。
「子どもたちの力を伸ばす学校掃除セミナー」
学校教育支援活動