2023.2.13

記録写真が語る
ダスキン
ヒストリー
「突然の社名変更。
株式会社ぞうきん?」

記録写真が語るダスキンヒストリー「突然の社名変更。株式会社ぞうきん?」

私たち、ダスキンは皆さんから見たらどのような会社に見えるのでしょうか。モップやマットをレンタルし、エアコンのクリーニングやお風呂の掃除を頼める会社、いやいや、イベントも頼めばできるらしいし、高齢者の生活もサポートできる。あの全国にあるドーナツ店も実はダスキンが運営しているそう。結局何をしているのかよく分からない会社だなぁって思う人も多いかもしれません。

そこで不定期にはなりますが、ダスキンが生まれる少し前から現在に至るまでの私たちダスキンの歩みをできるだけ分かりやすく、この場をお借りして紹介できればと思います。
今回は2回目です。

chapter 02
わずか半年での社名変更。
株式会社ぞうきん?
1964年6月1日

創業時の工場の様子

工場開設からわずか1カ月…

1963年11月16日、大阪府吹田市にマットやモップの洗浄・加工を行う建坪80坪ほどの小さな工場を開設し、新商品として家庭で使用できる化学ぞうきんの開発をおこなっていた1964年、創業者の鈴木清一は社名についてとても悩んでいました。

当時の社名は株式会社サニクリーン。1963年11月から念願の工場が稼働し、これから貸しぞうきんを広め、世の中の家事を少しでも楽にしたいと考えていた鈴木清一は、翌年の1月、もっと分かりやすい社名にしたいと考えます。

株式会社ぞうきん?

当時、新たな事業として「家庭用ぞうきんのレンタル」を計画していました。ぞうきんは使えば使うほど拭いたところはキレイになりますが、ぞうきん自体はどんどん汚れていきます。新しく船出したこの会社も自らが汚れても世の中をキレイにしていきたいという思いから、鈴木清一は「株式会社ぞうきん」にしようと計画します。ずばり商品をイメージできるこの社名案を鈴木清一はとても気に入っていたようで、社名を変更したいと社員全員が参加する会議で議題にあげます。

鈴木清一

紆余曲折し、ついに決まった
「ダスキン」という社名

しかし、社員らは猛反対!「株式会社ぞうきんなんて名前をつけたら名刺を出せない」「なんとか考え直してほしい」。鈴木清一の苗字から「“すずき”をとって“スズキン”はどうか」など、さまざまな意見が出ましたが社名の決定は難航します。

1964年1月1日撮影とされる写真
中央が鈴木清一。その右側がダスキンという社名を提案した駒井茂春。

当時の営業部長であり、のちに社長となる駒井茂春は、頭を捻ります。そして、ホコリをコントロールする会社だからホコリを表す英語「ダスト(dust)」と鈴木清一が名づけようとした「ぞうきん」を合わせたらどうだろうか…と考え「ダスト+ぞうきん」で「ダスキン」を提案し、これが見事採用。1964年6月1日、工場開設からわずか7カ月で正式に「株式会社ダスキン」へ社名を変更しました。そして同年10月に発売した家庭用商品の第1号の商品名に「ホームダスキン」と命名しました。

このホームダスキンがダスキンを一躍有名にしていくことになります。

1964年6月1日発行の機関紙
ダスキンという名前がある。
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Note

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