1. 掃除方法の種類
① 拭く・集める…モップを使った掃除
ホコリを取るしくみ
綿やポリエステルなどの繊維パイルで、物理的にホコリを移動させ、集めて除去します。また、吸着剤処理されたモップは、薬剤で湿らせた繊維がホコリを吸着する「ヌレ現象」の働きも活用されています。詳しくはこちら
扱い方
床や棚の上を滑らせるように静かに動かします。モップを押し付ける必要はなく、軽い力でホコリを集め、除去することができます。吸着剤処理されたモップなら、ホコリは薬剤に包み込まれるので、集めたホコリを逃すことはありません。
メリット
床や棚など、平面にたまったホコリを一気に取り除ける。
デメリット
モップ自体が使えない場所がある(カーペットやラグなど)。
② 吸い取る…掃除機を使った掃除
ホコリを取るしくみ
ファンを取り付けたモーターを回転して空気を押し出し、その負圧(周囲の空気との圧力差)を利用することで、吸い込み口から空気と一緒にホコリを吸い込みます。
多くの掃除機は、押すときにヘッドのブラシの回転でホコリやゴミをかき出し、引くときに空気とともにホコリを吸い込むことで除去するしくみになっています。
扱い方
軽いホコリを舞い上げないよう、乱雑に扱わないことが大切。また、押すときにホコリをかき出し、引くときに吸引することを意識することでより効果的にホコリが除去できます。
メリット
砂ボコリや食べこぼし、大きなゴミが取りやすい。寝具・カーペットの掃除もできる。
デメリット
排気によってホコリを舞い上げてしまう。
重いので出し入れが面倒。掃除を敬遠する原因になる。
③ 捕集する…静電気抑制モップ・粘着ローラーを使った掃除
ホコリを取るしくみ
●静電気抑制モップ
静電気の発生を抑える働きのある導電性繊維による「固定電荷」の力でホコリを除去。
静電気や水気を嫌うパソコンといった電化製品のホコリ取りに。
固定電荷:パイル一本一本に固定された安定した電荷にホコリが付着します。
●粘着ローラー
粘着性のあるテープロールによってホコリやゴミを接着して取り除きます。
フローリングやカーペット、衣服のホコリなどを取ります。
メリット
触れたホコリはほぼ取ることができる。
デメリット
表面上のホコリしか取ることができない。