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想いをつなごう。その人の、その先へ。ダスキン60周年記念

ホコリ分野の研究

掃除にはいくつかの種類があり、それぞれの特性や掃除する場所に合わせて使い分けたり、組み合わせたりすることが、効果的にホコリを取り除くために大切です。

1. 掃除方法の種類

① 拭く・集める…モップを使った掃除

ホコリを取るしくみ

綿やポリエステルなどの繊維パイルで、物理的にホコリを移動させ、集めて除去します。また、吸着剤処理されたモップは、薬剤で湿らせた繊維がホコリを吸着する「ヌレ現象」の働きも活用されています。詳しくはこちら

扱い方

床や棚の上を滑らせるように静かに動かします。モップを押し付ける必要はなく、軽い力でホコリを集め、除去することができます。吸着剤処理されたモップなら、ホコリは薬剤に包み込まれるので、集めたホコリを逃すことはありません。

モップの扱い方

メリット

床や棚など、平面にたまったホコリを一気に取り除ける。

デメリット

モップ自体が使えない場所がある(カーペットやラグなど)。

② 吸い取る…掃除機を使った掃除

ホコリを取るしくみ

ファンを取り付けたモーターを回転して空気を押し出し、その負圧(周囲の空気との圧力差)を利用することで、吸い込み口から空気と一緒にホコリを吸い込みます。
多くの掃除機は、押すときにヘッドのブラシの回転でホコリやゴミをかき出し、引くときに空気とともにホコリを吸い込むことで除去するしくみになっています。

扱い方

軽いホコリを舞い上げないよう、乱雑に扱わないことが大切。また、押すときにホコリをかき出し、引くときに吸引することを意識することでより効果的にホコリが除去できます。

掃除機の扱い方

メリット

砂ボコリや食べこぼし、大きなゴミが取りやすい。寝具・カーペットの掃除もできる。

デメリット

排気によってホコリを舞い上げてしまう。

重いので出し入れが面倒。掃除を敬遠する原因になる。

空気中のホコリを吸い取るなら空気清浄機

③ 捕集する…静電気抑制モップ・粘着ローラーを使った掃除

ホコリを取るしくみ

●静電気抑制モップ

静電気の発生を抑える働きのある導電性繊維による「固定電荷」の力でホコリを除去。
静電気や水気を嫌うパソコンといった電化製品のホコリ取りに。
固定電荷:パイル一本一本に固定された安定した電荷にホコリが付着します。

静電気抑制モップ
●粘着ローラー

粘着性のあるテープロールによってホコリやゴミを接着して取り除きます。
フローリングやカーペット、衣服のホコリなどを取ります。

メリット

触れたホコリはほぼ取ることができる。

デメリット

表面上のホコリしか取ることができない。

2. 効果的な掃除の方法

① 掃除のタイミングを考える

●「朝イチおそうじ」と「お帰りおそうじ」

床面に落ちたホコリは人の動きで舞い上がります。人が活動している時間帯は空中にたくさんのホコリの粒子が浮かんでいますが、夜中など就寝中は床に落ちていきます。つまり、床にホコリが落ちているタイミングで掃除をすれば、一度にたくさんのホコリを取ることができます。

部屋のホコリ落下量
ホコリが落ち切ったタイミングで掃除をすることがポイント!

② 掃除道具を組み合わせる

掃除する場所や汚れに合わせて掃除道具をうまく組み合わせて、順序良く使えば、より効果的にキレイにすることができます。

①ホコリは上から下へ落ちるた
		め、まず棚など高いところから ②フローリングなどは落ちたホコリを舞い上げないモップを使う ③カーペットや畳、モップで集めたホコリは掃除機で吸い取る ④モップや掃除機で取れないベタついた汚れは水拭きで取り除く

③ 床の素材に合わせて掃除を変える

フローリングは、掃除機だとノズルの動きで発生するハウスダストが舞い上がってしまうので、静かにホコリを集めるモップを使う方が効果的です。
一方、モップが使えないカーペットやラグは掃除機を使います。パイルの流れに逆らって引くようにヘッドを動かすと、パイルの奥にたまったハウスダストも吸い取ることができます。また、畳は目に沿ってゆっくり掃除機をかけることで、効果的にホコリが取り除けます。

【フローリング】モップで軽くなぞるだけで、静かにホコリを取ることができます。【カーペット/ラグ】カーペットやラグなどの場合、パイルの流れに逆らって引くようにゆっくりと掃除機をかけないと、パイルの奥にたまったハウスダストは吸い取れません。【畳】目に対して直角にかけると、畳表がキズつく恐れがあり、傷んだ部分からハウスダストや汚れが畳内部に入り込むこともあります。

重視したい掃除場所は「寝室」と「脱衣所」

寝室にはふとんや衣類など繊維製品が多く、しかもリビングなどに比べて掃除の頻度が少なくなりがちなので、大量の綿ボコリがたまっています。

また、服を着替える脱衣場も衣類のホコリが発生しやすい場所。したがって特に重視したい掃除場所は、繊維ボコリが多い「寝室」と「脱衣所」ということになります。

3. 掃除をしないでホコリを放置すると

① ホコリは変化する

ホコリは、時間の経過とともに水分・油分が付着することで、落としにくい汚れに変化します。したがって、簡単に取れるホコリのうちに掃除することが大切なのです。

② ホコリが人やモノに与える影響

●ホコリにはアレル物質が含まれています

ハウスダスト(1mm以下の小さなホコリ)にはダニのフンや死がい、カビ、花粉などが含まれてることが多く、これらはアレル物質として私たちの身体に影響を与えるおそれがあります。

●ホコリを栄養にして成長するカビ

室内のホコリはカビにとって格好の栄養源になります。特に寝室やエアコン内部などは日当たりが悪く結露の多い場所なので、湿気が加わることでカビが生えやすくなります。
カビを予防する有効な手段としては、こまめな掃除でホコリを取り除くことですが、掃除機だけのホコリ取りよりも、掃除機+拭き掃除の方がホコリの中のカビを20%以上も減らせることがわかっています。
ホコリの影響についてはこちら

ホコリが原因で火災が発生することも…トラッキング現象

トラッキング現象とは、コンセントと電源プラグのすき間にホコリがたまり、空気中の湿気を吸収することで漏電し、発火する現象のことをいいます。冷蔵庫やテレビ、洗濯機など大型家電製品の裏側は、普段ほとんど掃除することがないためホコリがたまりやすく、トラッキング現象が発生しやすくなります。定期的にコンセント付近のホコリを取り除くことで、トラッキング現象による火災を防ぐことができます。

4. 年間の掃除スケジュール

住まいのホコリを減らすためには、ホコリの種類や性質を踏まえて、それぞれに適した掃除方法や季節に合わせたスケジュールを立てて実行することが大切です。

花粉・黄砂で窓を閉めきるとハウスダストがたまる!

3

花粉・黄砂飛来

  • 暖房器具の後片付け・お手入れ
  • 冬物衣料のクリーニング

4

気温上昇

  • 花粉・黄砂対策で、衣類やふとんを干した後のお手入れにひと手間
  • お部屋の模様替えも掃除のチャンス

5

花粉&黄砂

  • ふとんの丸洗い
  • 衣替えで押入れを掃除

湿度や気温の上昇でダニが繁殖!

6

梅雨

  • 夏用ふとん・寝具のチェック
  • 除湿剤のチェック

7

カビ発生

  • 室内干しも除湿機や扇風機を使って
  • エアコンのドライでお部屋の湿気取り

8

猛暑

  • 網戸のホコリ取り
  • 旅行後&帰省後にハウスダストチェック

ダニのふんや死がい(ダニアレル物質)が増加!

9

花粉の飛散

  • ダニ対策の大掃除
  • 夏物衣料のクリーニング

10

秋の長雨・台風

  • 衣替えで押入れを掃除
  • ふとんの丸洗い

11

カビ発生

  • 網戸のホコリ取り
  • 旅行後&帰省後にハウスダストチェック

暖房器具や室内干しが結露・カビの原因に!

12

気温低下

  • 除湿剤のチェック

1

結露

  • 室内干しも除湿機や扇風機を使って
  • エアコンのドライでお部屋の湿気取り

2

結露

  • 換気扇で冬の湿気対策