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想いをつなごう。その人の、その先へ。ダスキン60周年記念

社長メッセージ

新たなパーパスとビジョンの
実現に向けチャレンジを続ける。

株式会社ダスキン 代表取締役 社長執行役員 大久保裕行

私たちはこれまで長期戦略「ONE DUSKIN」を掲げ、さまざまな挑戦に取り組んでまいりました。ダスキンは、マット・モップのレンタルや役務サービスなどの事業を中心とする「訪販グループ」、ミスタードーナツ事業を中心とする「フードグループ」で多彩な事業を展開してきました。そして、フランチャイズ加盟店と本部が、結束を強め事業活動を行ってきたからこそ、激しく変化する社会情勢の中で着実に成長を続けることができました。

今後も少子高齢化など社会環境の変化が急速に進んでいきます。そのような中、さらなる持続的成長を目指して、新たなパーパスとビジョンの策定を行いました。私たちの存在意義であるパーパスは「人に社会に寄り添い、安心と喜びのある豊かな明日を創造します。」とし、その実現のための担うべき役割であるビジョンは「人と人、人と社会、人と明日をつなぐ笑顔の環を届けます。」と定義しました。これは、ダスキンの未来を担うべき中堅社員を中心に構成されたプロジェクトメンバーと経営陣が、議論を重ね策定したものです。

議論の中で「私たちは、なぜダスキンで働くのか」を徹底して考えました。その想いや存在意義を言葉として表現し、さらにそれらをグループ内に浸透させるという一連のプロジェクトにおいて、主体的に取り組み力を発揮してくれたのは、プロジェクトメンバーに他なりません。そして「想いを今、動かせ。」という大切にしたい価値観を打ち立て、ビジョンを実現するための長期経営戦略を具体的な行動に落とし込むべく、精力的に活動してくれています。

10年後を見据えた長期経営戦略「Do-Connect」(2025年4月~)

私たちはパーパス・ビジョンの実現に向けて、次の10年を見据え「Do-Connect」という長期経営戦略を打ち立てました。「Connect」は“つなぐ・つながる”を意味しており、「Do」はそのことを必ず実行するという強い意志を表しています。オンライン空間で人がつながる機会は増加する一方で、リアルな場でのつながりが希薄になる傾向は、今後も益々加速していくことが予想されます。地域に根差したフランチャイズ事業を主業とする私たちは、これまで構築してきた「ONE DUSKIN」からさらに一歩踏み込んだ活動を展開したいと考えています。

変化に対応する3つの「シン化」

この数年だけを見ても、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大やデジタル技術の革新、原材料価格の高騰や最低賃金の引き上げ、高齢化率上昇など、社会の変化は目まぐるしく、今後もより短期間に絶え間なく変わり続けることを予想しています。

どのような状況にあっても変化に対応するため、長期経営戦略では「新たな事業への新化」「周辺事業への進化」「既存事業の深化」の3つの「シン化」への挑戦に取り組むことを掲げています。既存事業をさらに成長させるとともに、新たな価値を創造することこそが、フランチャイズ本部としての使命です。さらにこの「シン化」への挑戦には、スピード感や柔軟性が欠かせないため、挑戦する人材の育成とそれを後押しする企業風土の醸成にも取り組んでまいります。

すべての根底にある経営理念の実践

創業60周年を経て、次なる10年に向かって邁進していくうえで、新たなパーパスとビジョンを打ち立てましたが、こうした新たな考えや価値観の根底には、創業以来守り続けてきた経営理念があります。

人に、社会に、「喜びのタネまき」を実践し、「社会価値向上」と「経済価値向上」の双方を実現する「道と経済の合一」を追求する。この変わらぬ理念を、加盟店と従業員とともに継承しながら、新しい価値を創造するという「挑戦」を続けていきたいと思います。

2024年11月

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