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健究畑のプロフェッショナル

多くの人との連携が、開発研究所の強みであり魅力

社外や他部署の人たちと一緒に進めるワクワク感

マット上のパイルの本数や長さ、撚り合わせる回数などで汚れをかき取るダストコントロール性能は変わります。ただ、ダスキンのマットはレンタル商品が中心なので、お客様にお渡しして終わりではありません。繰り返し洗浄しても摩耗したり、色落ちしたりしない耐久性の高い素材を選ぶことが大前提です。その上で、メーカーからの提案やこれまで培ってきたノウハウを踏まえてPDCAを回して、ベストな性能を探るのが自分の仕事です。

そんな商品開発や改良は、開発研究所が独立して行っているわけではなくて、例えばレンタル商品の洗浄であれば工場を担当している部門であったり、商品コンセプトであれば商品開発を担当している部門というように、いろいろな部門と連携しながらの作業になります。その中で、開発研究所は技術的な部分を担っているので、コストをかければここまで性能を高められる、コストありきだと性能はここまでになるということを、きっちりデータ化することが私たちの役目です。それを元に各部署と話し合って落としどころを決めていきます。

メーカーとの共同開発から社内での商品開発研究、そしてお客様まですべてに関われることが開発研究所の強みです。いろいろな人たちと連携しながら研究できるのは、幅広い知識と経験が身につくだけでなく、みんなと一緒に進めるワクワク感、やり遂げたときの達成感が大きいです。

トライ&エラーをしながらチャレンジできる環境

自分の場合、休日でも商業施設などに敷かれたマットが気になります。新しくオープンした店舗のデザインを見て、それがアイデア会議で生きることもあります。アイデア会議は他部署の方も参加する場合は15名程度が集まりますが、本当に自由な雰囲気でざっくばらんにアイデアを出し合います。そして「こんな商品あったらいいよね」といった意見を元に試作してみて、各部署でチェックしてもらいます。そういったトライ&エラーを繰り返しながら、失敗を恐れずにチャレンジができるのは、ダスキン開発研究所の特徴であり良さだと思います。

今後、取り組みたい課題としては、マットのリサイクルです。マットのリサイクルを考えた時に、まだまだやれることがあると考えています。そもそもレンタルマットは環境に配慮した、循環型社会に貢献する商品です。ただ、現時点では使い終わってしまったら廃棄物として燃やす時に発生する熱エネルギーを回収して利用する「サーマルリサイクル」しか出来ていないという状況なので、例えばもう一度原料に戻したり、他の用途に使えるものだったり、ただ燃やして終わるのではない方向性が見えたらいいなと思っています。