レンタルで何度も使って有効活用
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今では、サブスクリプションやレンタルという言葉が日常的に使われ、さまざまなモノがレンタルされていますが、江戸時代にはなんと褌(ふんどし)を貸し出す商いが存在していたそうです。
大正時代に発行された『こしかたばなし』によると文久(1861~1864年)の間に、江戸で暮らした老人から筆者が聴いた懐古談として、「江戸にいた頃、独身であったので褌専門の洗濯屋を教えて貰った。この洗濯屋で最初二百四十八文で新しい六尺褌を買って、汚れたら六十文添えて持っていくと、即座に綺麗に洗濯し上げた代わりの褌を渡してくれる」と記されています※。
足軽などが主人の供をする時は24時間勤務も当たり前。自分の褌を洗う時間もないが、こざっぱりしたカッコを求められた結果、褌を貸し出す商売が生まれたようです。
『レンタル』という言葉が頻繁に使われるようになったのはレンタルビデオが普及した1980年頃からです。しかしダスキンでは1963年の創業当時から『レンタル』という言葉を使いモップやマットをお客様へお届けして、汚れた商品を回収し、洗浄加工して、またお客様へお届けする「循環型レンタルシステム」を構築していました。
レンタルにより繰り返し使用することで、エコ活動はもとより日常の忙しい部分を肩代わりするといった時短にもつながります。
また、掃除用具のような小さなモノであっても「購入する」ということは、最後まで管理をする必要があります。レンタルをすることで使用後のメンテナンスするというストレスからも解放されます。社会のニーズから「貸し褌」という商いが生まれたのと同様に、ダスキンのレンタルモップ・マットが生まれ、およそ60年、全国で多くのお客様にご愛用いただいています。
繰り返し使えるので環境にやさしく、常に一定の品質が維持され、時短にもつながり、メンテナンスするストレスもない。一石四鳥ともいえるレンタル。
今、何かしらのモノを購入しようと考えている、そこのあなた。レンタルすることも検討してみてはいかがでしょうか。

※森澤瑞香著. こしかたばなし(二). 彗星 江戸生活研究(春陽堂). 大正十五年五月十五日, 第一年五月号第三号, p.33.
ダスキン「循環型社会への取り組み」