お 大掃除ごみの分別ていねいに

解説
そろそろ大掃除の季節。大掃除で出たごみも、ちゃんと分別すれば、リサイクル・リユースされて新たな資源に生まれ変わります。

大掃除ごみの分別ていねいに

私たちが生活していくうえで必ず出てしまうごみ。一番身近なのは家庭から出る生ごみや燃えるごみ、粗大ごみなど生活系のごみだと思います。生活ごみは事業所から出るごみ(廃棄物)より2倍以上の量を排出しており、2019年度の一般家庭から出たごみの量は約2,971万トン。事業系のごみと合わせると4,274万トン(東京ドーム約115杯分※1)となり、国民1人が1日に出すごみの量は918グラムとなっています。1日918グラム…多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれだと思いますが皆さんどう感じられましたか?

ごみの量は2012年度より減少傾向となり、2019年度まで7年連続で前年を下回っているそうです※2。近年の減少は私たち国民がごみの問題に関心を持ち、ごみを出す時には分別し、ごみの量を減らす工夫をしているからに他ならないと思います。

江戸時代は今よりエコ活動が盛ん!?

昔から日本はエコに関して関心が高い国で「もったいない」という言葉があるように、江戸時代からリサイクルの仕組みがとても整っていたと考えられています。有名な話では、当時から古着屋さんがあり古着を買うのが常識だったそうです。そしてその古着が傷んできたら「ふとん」にリサイクルし、そのあと「ざぶとん」にしてからさらに「おむつ」、そして最後には「ぞうきん」にして最後まで使っていました。

また、当時の傘は和紙と竹の骨組みでつくられていたそうですが、和紙の部分は貼りなおして大切に使われていたとのこと。ところが明治維新後、生活様式の変化とともにごみの問題が出てきたと記録されています。

竹と和紙でできた和傘。和紙の部分を張り替えて再び使用することができました

私たちにできることを続けていこう

さて、現在は自治体などで分別したごみはどれくらい再利用されているのでしょうか。先述した2019年度、分別して集められたごみ4,274万トンのうち、容器包装リサイクル法※3に基づき自治体が分別収集した容器包装の再商品化量の実績が257万トンだそうです。257万トンというと全体の約6%。とても少なく感じますが確実にごみを再資源化している証であり、私たちの普段の活動の成果です。

ごみの分別、リサイクル、焼却などには多大な費用がかかりますが、生活する上でごみをゼロにすることはできません。しかし私たち一人ひとりが自らの家庭や職場において少し気を配ることでごみの量を減らすことはできます。ごみ自体も次世代のための大切な資源と考え、分別をていねいに行い、適切に処理していきたいですね。

ダスキンの環境への取り組みについて

かるた一覧へもどる