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社長メッセージ

代表取締役 社長執行役員 大久保 裕行

株主の皆様 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社は、2016年3月期からスタートした長期戦略「ONE DUSKIN」を、2025年3月期を最終年度とする「中期経営方針2022」で締めくくり、2026年3月期より将来を見据えた新たなフェーズに歩みを進めております。

長期戦略「ONE DUSKIN」では、それぞれの事業が強みを発揮すると共に、連携を通じてお客様に対するお役立ちを追求してまいりました。

イベントの企画・運営に加え、会場全体の衛生管理をサポートする「イベント衛生サービス」(コロナ禍におけるワクチン接種会場の設営・衛生管理等)や、地震・台風等の自然災害時に衛生管理を含めて避難所開設をサポートする「防災サポートサービス」の開始は、それぞれの事業が独自の強みを発揮しつつ、事業間の連携を図った結果であり、総合的なサービス提供を通じてお客様の期待にお応えできた事例です。お客様ニーズに応える商品・サービスを、当社が展開する全ての事業が一つになって、お客様にホスピタリティ溢れる対応ができる企業を目指した「ONE DUSKIN」の成果であると考えております。

新たなフェーズへと前進するに当たり、これからの将来を見据え、創業来継承してきた経営理念は変えることなく、時代の変化を踏まえた経営の在り方を示したパーパス及びビジョンを新たに策定しました。当社の未来を担う中堅社員で構成されたプロジェクトが中心となり、社内取締役だけでなく、社外取締役とも意見交換を行う等、多様なメンバーが議論を重ねて、変わる時代の中でも変わらぬ価値を届けていく未来への想いを込め、パーパス(社会的存在意義)を「人に社会に寄り添い、安心と喜びのある豊かな明日を創造します。」と位置づけ、この実現のためのビジョン(担うべき役割)を「人と人、人と社会、人と明日をつなぐ笑顔の環を届けます。」としました。また、これらを達成するため、長期経営戦略「Do-Connect」と、それを実現するための大切な価値観としてバリュー「想いを今、動かせ。」を策定しました。

そして、「Do-Connect」の第1フェーズに当たる2026年3月期を開始期とする「中期経営方針2028」を策定し歩み始めております。

「Do-Connect」の基本方針3つの「シン化」である、「新たな事業への『新化』」、「周辺事業への『進化』」、「既存事業の『深化』」に、「経営基盤の強化」を加えた4つを経営テーマとして、これからもあの街、この街にダスキンが必要とされ続けるよう、まさに「想いを今、動かせ。」を合言葉に、全社員一丸となって取り組んでまいる所存です。

株主の皆様には、引き続きご支援賜わりますようお願い申し上げます。

2025年6月
株式会社ダスキン
代表取締役 社長執行役員
大久保 裕行