第1回 研究会レポート

概要

1.日時
2004年11月10日(水)18:00~20:00
2.場所
株式会社ダスキン 本社会議室
3.出席者:
教育関係者9名(小学校 6名、中学校 2名、教育委員会関連 1名)
4.タイムスケジュール
時間 内容
18:00はじめに
18:10メンバー自己紹介
18:20事務連絡
18:25暮らしの快適化生活研究所:学校プロジェクトのこれまで
18:40休憩
18:50第1回テーマディスカッション
19:50今後の予定

テーマディスカッションの内容

◎学校現場でのヒアリングより

<学校が抱える課題>
・数十年来、変らぬ掃除用具
・児童数の減少による掃除分担の負担増
・きれいになったという達成感の乏しさ

◎「学校の掃除教育研究会」の目標発表

  • ・掃除の持つ教育的意味の見直し、学校の掃除時間を新たな視点で捉え直す。
  • ・掃除カリキュラムを通して、授業の中でどのように掃除教育を取り組んでいけるかを考える。

◎第1回研究会の目標発表

  • ・掃除の時間を使ってどのような力を育むことができるか、どのような力を伸ばしたいかについて討議する。

学校掃除の持つ教育的意義(KJ法による意見の抽出)

分類キーワード 伸ばしたい力
心・感性
(喜び・忍耐)
  • ・嫌なことを引き受ける力
  • ・キレイにする喜びを感じる力
  • ・嫌なことでも最後まで取り組む力<忍耐力>
  • ・きれいにできたという達成感
  • ・汚いものに近づける力
  • ・気持ちがいいという感覚
  • ・みんなの役に立つものであるという認識<達成感>
  • ・室内を清潔に保つことの心地よさに気付く
技術
  • ・ぞうきんの洗い方など、掃除の技術
  • ・掃除の技術
習慣(態度)
  • ・まじめにする気持ち
  • ・汚いところを探す目を養う
  • ・整理整頓する力
  • ・愛校心、愛着心
  • ・掃除する時間を守る
  • ・高学年としての自覚
  • ・自分の身の回りの整理整頓ができる力
  • ・見つける力<ゴミが落ちていることに気付く>
  • ・物を大切にする気持ち
  • ・自分の学校に愛着を持つ(愛校心)
  • ・自分が使ったものは自分が片付ける
  • ・目の前のゴミを避けない力
  • ・掃除を嫌がらずに取り組む習慣
  • ・きれいを大切にすることで物が長持ちし、
    大切にしようという継続的な力
問題解決・工夫
  • ・リサイクルに気付き実践する力<不要品の活用>
  • ・ゴミを出さない工夫をする力
  • ・教室をインテリアコーディネートする力
  • ・キレイな状態を作りあげる力
  • ・他の人が気付かない場所を見つけて掃除する
  • ・掃除の方法を応用する力
  • ・自分の家への応用
効率
  • ・使い勝手のよい掃除の仕方を考える
  • ・段取りをつける力
  • ・効率よく掃除する力
体力
  • ・体力<ぞうきん絞りができない子どもたちに
    絞り方を教えて握力をつける>
知識
  • ・用途にあった掃除道具を使う
  • ・ゴミの分別する力
  • ・科学的に分析して掃除をする力
コミュニケーション・役割
  • ・協力する気持ち
  • ・役割分担による責任感・思いやりの力
  • ・グループで効率化する力、役割分担する力