60年の歴史のとっておきエピソードを公開!
巨匠とのつながり
『岡本太郎氏』
大阪府吹田市のダスキン本社2階にある公開空地のテラスには、
「みつめあう愛」という大きな陶壁画が設置されています。
実はこの作品は、日本を代表する芸術家・岡本太郎氏に制作いただいたものなのです。
巨匠の作品がなぜここに…?と不思議に思われる方もいるかもしれません。
今回は、当時の制作の経緯と完成までの過程をのぞき見!
ダスキン本社ビルから
撮影した豊津公園の「リオちゃん」
ダスキンと岡本太郎氏のつながりは、規格外のエンタメ型レストラン「カーニバルプラザ」でご紹介した、「カーニバルプラザ」のシンボルマーク(現 リオちゃん)を制作いただいたことから始まりました。
1990年のダスキン本社ビル竣工に合わせ、「本社にふさわしいレリーフを再度お願いしたい」と岡本太郎氏に陶壁画の制作を依頼。具体的なテーマは決めず、サイズだけをお伝えし、あとはおまかせすることになりました。
そこの陶壁画は、滋賀県の信楽で作られた880ピースの焼き物を組み合わせたもの。使用した土の量は約13トンにもおよび、縦8メートル、横4.5メートルと、国内に現存する岡本太郎氏の作品の中でも最大級のレリーフです。
前例のない大型の作品を制作するにあたり、大変な苦労があったと当時の担当者の記録に残されています。
完成した作品「みつめあう愛」は、インパクトのある二対の目がみつめあう情熱的な作品。「人や地域をしっかりと見て、また見てもらえる存在でありたい」、「地域社会と共に歩んでいきたい」というダスキンの願いにも合致する作品として、完成から34年※経った今も、地域のシンボルとして人を、街を見守ってくれています。 ※2024年8月時点
写真中央:岡本太郎氏
ダスキン本社ビル落成式典で行った作品の除幕式では、なんと!岡本太郎氏本人が除幕を行ってくださいました。
ダスキン本社ビルは、「カーニバルプラザ」のシンボルマーク“リオちゃん”が設置されている豊津公園の向かいにあります。ぜひ、この2つの作品を見に来てくださいね!