60年の歴史のとっておきエピソードを公開!
「現場の声」は
発明への第一歩。
ブラッシングマシン
誕生秘話に迫る!
創業当初よりダスキンは、使用したレンタルモップやマットをお客様から回収し、
工場で洗浄後に再利用するという循環型レンタルシステムを導入しています。
1971年に発売された「ダスキンモップ」は長いパイル※1 が洗浄や乾燥中に絡み合うため、
その後の作業効率が低下し、大きな負担がかかっていました。
これを解決するために開発されたのが「ブラッシングマシン」です。
今回は、現場の声から生まれた「ブラッシングマシン」誕生の秘密に迫ります。※1 モップやマットに使用する 撚
り合わせて織られた毛状の繊維
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モップを変える?
洗浄後、モップに付いた異物を手作業で取り除く作業
絡み合うモップをほぐしたり、パイルから出るピリング※2 を除去したりするために、当時は洗浄工場で働く人たちが号令をかけて手でモップをはたいていました。このような作業は効率が悪くなることはもちろん、腱鞘炎になりそうという声も…。※2 生地の表面が摩擦されて毛羽立ち、絡み合っている毛玉のこと
そんな悲鳴を解決すべく、1972年に洗浄・乾燥後に絡んだパイルを機械でほぐす初代ブラッシングマシンが開発されました。このマシンは、一般のクリーニング工場で使われているポケットを掃除する器具を参考に作られました。驚くことに、このアイデアの考案者はダスキンが業務を委託していた工場の工場長!その後現場のアイデアに基づいて、ダスキンでさらに改良を加え、ブラッシングマシンは全国の工場に導入されることになりました。
現場で働く人のアイデアで誕生した初代ブラッシングマシン
現在のブラッシングマシンは、さまざまなモップに対応する汎用機としてさらに改良されています。モップをベルトコンベアに乗せるだけで、ブラッシングにより大きな異物やピリングの除去、整毛が自動化されました。また、お客様に安心して使用していただくために、続く工程としてX線検査機や金属検出機での異物付着検査。その後、ライセンス※ を所持する検査者のチェックを経て、袋詰めまで完了します。※当社規格
ダスキンのモップやマットを洗浄する工場では当時から現場で働く人たちが業務の改善などを積極的に提案する風土があり、これらは「提案制度」や「アイデアコンテスト」といった形でさらに発展しています。
立場や性別に関係なく仕事に携わる全員でアイデアを出し、職場を良くしていく。それは、ダスキンの大きな強味のひとつになっています。