60年の歴史のとっておきエピソードを公開!
ダスキン60年の
あゆみに
欠かせないキーワードに迫る!

ダスキンのあれこれを紹介してきた60周年記念コンテンツもいよいよ大トリ。
最終回は、ダスキンが創業時から大切にしている
「人とのつながり」と「チャレンジ精神」をキーワードにのぞき見!
フランチャイズシステムの
誕生!

エヴァンズ博士夫妻(左・中央)と
鈴木清一(右)
1963年2月、鈴木清一によって創業したダスキンは、業務用ダストコントロール商品のレンタル事業という、当時では珍しいビジネスをスタートさせました。そして翌年、家庭での水拭き掃除が一般的だった時代に、家庭用の化学ぞうきん「ホームダスキン」を開発します。この技術の導入は、日本にはなかったものをいち早く取り入れたもので、創業当初から鈴木清一と深く関わりを持つアメリカの経営コンサルタントのエヴァンズ博士が、カナダの有名なダストコントロール企業の社長を紹介してくれたことがきっかけでした。
カナダのダストコントロール企業の技術を取り入れ、ダスキンが特許を取得した「吸着剤」を含んだ化学ぞうきんは、さっと拭くだけで簡単にホコリが取れることが話題となり、大きな注目を集めます。そして、この商品をいち早く全国に届けたいという鈴木清一の想いから、日本でも先駆けとなる「フランチャイズシステム」が導入されたのです。
鈴木清一とエヴァンズ博士の出会いがさまざまな「人とのつながり」の連鎖を引き起こしていきます。

アメリカのミスタードーナツ創始者
ハリー・ウィノカー氏
ダスキンが日本でフランチャイズ事業を始めた頃、アメリカでも「人とのつながり」が新たな奇跡を生み出します。鈴木清一にダストコントロール技術を教えたカナダの企業は、「ユニフォームのレンタルサービス」も手がけており、その顧客の一つが、アメリカ・ボストンに本社を構えるドーナツ事業を展開する企業でした。この企業の社長が、経営コンサルタントを紹介してほしいとカナダの社長に依頼し、出会ったのが、エヴァンズ博士の意志を継ぎ活動していたご子息のエヴァンズ・ジュニア氏だったのです。
一方、日本で独自のフランチャイズシステムを展開していた鈴木清一は、本場アメリカのフランチャイズシステムを学びたいと考え、エヴァンズ・ジュニア氏に相談します。そして紹介されたのが、エヴァンズ・ジュニア氏の顧客であるボストンに本社を構えるドーナツ企業…「ミスタードーナツ」でした。実際に現地でドーナツを味わった鈴木清一は、「おいしいドーナツで日本の人々を笑顔にしたい」「この事業を通じて働く人の成長を目指したい」「日本で共に努力しているフランチャイズオーナーに新しいビジネスチャンスを届けたい」と強く想いました。そして1970年、鈴木清一はこの事業を日本で展開することを決断し、翌年にミスタードーナツ1号店が大阪・箕面市にオープンしたのです。
さまざまな「人とのつながり」が事業誕生のきっかけとなり、今のダスキンの礎ができあがりました。

これからも進化を続けたい!
ミスタードーナツ事業を日本に展開した同じ年、鈴木清一は国際的なフランチャイズ協会で偶然出会ったアメリカでお掃除などの専門サービスを提供する企業と新たに深い関係を築き、「サービスマスター事業」として日本にプロのお掃除サービスを導入しました。その後も、1977年には害虫駆除サービス「ターミニックス事業」、1978年には家電や旅行用品のレンタルサービス「レントオール事業」をスタート。今で言う「サブスクリプション」の先駆けとなったレントオール事業は、全て人と人とのご縁で日本への導入を決めました。導入当時こそ理解されにくかったものの、今ではイベントの企画・運営を行うなど成長を遂げています。
1980年に鈴木清一が他界した後も、ダスキンは新しい挑戦を続けました。1982年には病院の衛生管理を行う「(株)ダスキンヘルスケア」を立ち上げ、1989年には家事代行サービス「メリーメイド事業」を、1999年には庭木のお手入れを行う「トータルグリーン事業」など、専門性の高いサービスをプロが提供するアウトソーシング先として、多くのお客様から支持を獲得してきました。
もちろん、全てが成功したわけではありません。家庭の誕生日会をプロデュースする事業や、大型エンターテイメントレストラン、さらにはビリヤードとゲートボールを融合させたゲーム事業など、数多くのチャレンジをする中で、たくさんの失敗も経験しました。しかし、これらの失敗から学んだことが、ダスキンの成功への大きなステップとなったのです。

現在、ダスキンは数多くの事業を展開していますが、人と人が直接関わり合うサービスばかりです。そして、そのほとんどが「フランチャイズシステム」というつながりで地域に根付いたからこそ、総合サービス業として成長を続けています。
「人とのつながり」と「チャレンジ精神」は、ダスキンの事業の根幹に息づいています。